夜明け前。
今年も夫婦で大晦日用のカニを買いに出掛ける。
夜明け前。


ふと、ピート・シーガーバンジョーのメロディが僕の頭の中をよぎる。
そして歌詞が思い浮かぶのだ。
そう、
「夜明け前が一番暗い・・・。
 夜明け前が一番寒い・・・。
 けれど僕ら、今唄う、溢れるこの想いを・・・。」と。


赤貧洗うが如しの僕んちにとって、
唯一、カニを食べる事が出来る大晦日が嬉しい・・・。


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角上魚類の駐車場の順番を待つ車列の大渋滞を尻目に、
へっへっへっ、僕らは東久留米生鮮市場へと向かう・・・。
全くな、何で去年まで気が付かなかったのかと思うよ、
そうだよ、せっかく東久留米には市場があるって事に・・・。
灯台下暗しとは、まさしくこの事なりけり。
♪テュリャテュリャテュリャテュ〜リャ〜リャ〜♪てなもんだ。


「嬉しそうね。」と、カミさんが言う。
だから今日は、嬉しそう記念日。


嬉しいさ、そりゃ嬉しいさ。
すべての生きとし生けるものに感謝感激雨霰。


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カニよ、ジャンケンしよう。
僕が勝ったら君の負け。
君が勝ったら僕の負け。


じゃんけん、グ〜!