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えっ?
僕のこのショルダーバッグがカッチョロイってか?
よせやい、照れ臭いぜ・・・。
ず~っと手ぶら(手で胸を隠す手ブラとは違うぜ)だった僕だが、
外出時に持ち歩かなくてはならない物が増えちまって、な、
シャツやズボンのポケットだけでは足りないので致し方なくバッグを買ったのだ。
長財布(札入れ)、小銭入れ、スマホ、メガネケース、タバコ、ジッポーライター、
ハンカチ、ポケットティッシュ、それから車の鍵さ・・・。
それらを一纏めに出来るのだから便利だな、ショルダーバッグ。
Amazonでポチッと、1000円未満だったけれど、
なんだか高そうなバッグじゃないかと息子から言われた。
わっはっは、そりゃそうよ、
どんな安物でも不思議と僕が持つと何でも高級品に見えちゃう・・・。
息子からすると、本当に本当にそれが謎なのだそうだ・・・。
持ち物全てが高級品だったとしても、全体的に安っぽく見えるオジサンが多いだろ?
それは何故だと思う?
って、僕はそこから説明を始めて、息子に この秘訣を伝授した・・・。
これこそたぶん、僕が息子に教える最後の事となるのだろうな・・・。
値段ではなく名前でもなく、ツールとしての本質を見極めるんだ。
靴も服も鞄も、車だってそうさ。
そうして選んだ物たちを、しっかりと手入れして使いこなすのさ。
男にとっての審美眼とは、本質を見極める眼力の事なのだよ。
審美眼を持った男は、何を着ても何を持ってもカッチョロイのだ・・・。
な~んちゃって、なっ。
オヤジってヤツは、なあ、
幾つになっても息子から見られ続けているんだぞ・・・。
それを忘れずしっかりとカッチョロク在り続けなければならないのだ・・・。
ARB初期の名曲、「 ダディーズ シューズ 」を聴いてみな。
その詞に込められた想いは、まさしくそれよ・・・。
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ああ、それにしても小ぶりなショルダーバッグは便利だ。