合宿から戻り、いよいよ夏の大会へと息子は出発した。
元気いっぱいで出掛けた。
本当に息子の人生の中に、野球があって良かったなと思う。


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合宿後の洗濯物でカミさんは大忙しだ。
泥と汗がビニール袋の中で発酵した練習着のキョ〜レツな匂いは、夏。


洗濯は大変だが、
あの喘息でグッタリしていた小さな息子が大人になって、
これほど膨大な量の汚れた練習着を持ち帰る事も、
考えてみればだな、
母親にとってはシアワセなんじゃないだろうか。


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前略、
息子よ、
母さんは今、
タライに漬け込んだ君の練習着をしゃがんでゴシゴシ洗ってくれています。
感謝しなさいよ。
しゃがんでゴシゴシ洗っている母さんの姿は、
絵本の桃太郎の、川で洗濯をするおばあさんの様子に似ています。
大きな桃がドンブラコと流れて来ても、普通は気付かないだろうと思っていましたが、
ソフトバンクのコマーシャルでは一寸法師が大きな声でおばあさんに伝えていたと父さんは知り、
なるほどと納得したところです。


では、夏の大会もまた悔いなくお過ごし下さい。
父。


追伸、
洗濯物の量が増える事は気にせず、
細かめ&早めに着替えなさいと母さんは言っています。


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僕は山へ芝刈りに行くとしよう。


カキーン!だ。