祭り囃子が聞こえる

hayatonooyaji2005-08-27

その夏も暑かった。
ハヤトがカミさんのお腹の中にいた夏。うだるような暑い夏だった。
僕は当時2歳の娘と2人、近くにある大きな団地のお祭りに行った。
僕は黒い甚平さんを、娘は赤い金魚の浴衣を着て・・・・。
綿菓子を持った娘を肩車して人ごみの中を歩いた。
すれ違う人が娘を見る。結構注目を浴びている。でへっ、可愛いでしょ?僕の娘。なんて思いながら。
生ビールとイカ焼きを屋台のおじさんに注文した時だった。
「おおっ!あんた!頭が大変なことになってるぞ!」
ええっ!マジっすか?
娘は綿菓子を少しだけしか食べず、僕の頭の上に置いていたのだ。
そういえばたしかにモワモワと妙な感触はしていた。てっきり娘の浴衣の布地の感触だと思っていた。
綿菓子が溶けてべっとりと頭にくっついている。
フワフワのアフロヘアーになっていた僕。ソウルシンガーだ。
和製ジェームスブラウンだ! ゲロッパ!
帰宅後の惨状は思い出したくない。


祭り囃子を聴くと思い出す、あの夏の日。
肩車が出来る時期ってね、あっという間だった。
大変な事も多かったけれど楽しかった。


今日は滝山のお祭り・・・・
中学生になった娘は仲良しグループの友達と連れ立って出掛けて行く。
カミさんの浴衣を着て、精一杯のおしゃれをして・・・・・。
父親は寂しいけれど、本人は一番楽しい時か。


うーむ、我が娘ながら可愛い。心配でたまらん。
悪い虫が近寄ってきませんように・・・。
僕だって元をただせば悪い虫だったんだろうけれど。
本当に申し訳ない事をしたと今さらながら思う・・・・・?
義理の両親に対してはね、海より深く反省しているぞ?
悪い虫!いいか?近寄らないでくれ!お願いします。


虫がいい話だろうか・・・・・・。


ところで、「愛娘」って書いて何と読む?
読めない人が多いらしい。


お祭り
楽しいよね。
「愛娘」へ。
いっぱい楽しんでおいで。
早く帰って来るんだぞ!


親父の心はいつだって矛盾しているんだ。
それでイイのだ。