華麗なるスラッガー・高橋由伸。  鳥飼新市さん著

「これからも野球をがんばりたい。」という由伸の決意は、お父さんを喜ばせた。
(まだしばらくは、チビと一緒に野球を楽しめるな。)
お父さんは、由伸が中学生になったら、シニアリーグではなく、ポニーリーグに入った方がいいと考えていた。
同じく硬球を使うのだが、ポニーリーグは、それぞれの塁間やマウンドと本塁の間が、シニアリーグよりも2メートルほど短いのだ。塁間は22メートル、マウンドから本塁までは16メートルだ。
短い分、ピッチャーとして球を投げても、肩への負担が少ないだろう。逆に、バッターボックスに立った時には、相手のピッチャーが投げる球を速く感じる事になる。それだけ動きも機敏になるし、球を見る目も鍛えられるに違いない。
こうして由伸は、小学校を卒業すると、ポニーリーグの名門、「千葉ジャガース」に入団した。


以上、原文のまま。