君は虹を見つけられるかい?

敗れるチームがあり、
敗れるチームの3年生たちの涙がある。


ずっとずっとがんばっていたんだもんね。
がんばっていたから君は泣く事が出来たんだ・・・。


泣く事すら忘れてしまった大人たちが多いものだから、
まだ少年の君たちは泣く事を恐れているのかもしれないね。


でも、泣く事ってね、ちっともおかしくなんかない・・・。
泣けるって事は、ね、きっと、とても素晴らしい事なのかもしれない・・・。


今日、君が流した涙をずっと、いつまでも忘れないでいてごらん・・・。
その涙を思い出すたびに君は、
いつだって14歳の君に逢えるんだぜ・・・。
いつまでも14歳の君の心に戻れるんだぜ・・・。


泣いていい。
それは、心が痛むからなんだよね・・・。


泣いたっていい。
心が痛いのなら、泣いたっていいんだよ・・・。


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だって、君は、ここまで辿りついた者なのだから・・・。


やり遂げた者なのだから・・・。


あきらめなかった者なのだから・・・。


夢を見て、夢に向かって歩んできた者なのだから・・・。


自分を信じた者なのだから・・・。


仲間を信じた者なのだから・・・。


白いボールを追いかけた者なのだから・・・。


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胸を張って泣いていいんだぜ・・・。


たぶん、今日の帰り道、


君は虹を見るだろう・・・。


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