トモダチ。
ハヤトはトレーニングの為、ジャージ姿でランニング・・・。
自転車で伴走してくれるトモダチがいる事がウレシイみたいだ・・・。
本当にありがたいなぁってね、僕は思う・・・。
いかにもロードワークって感じがするでしょ?
おそらくハヤトの前世はね、戦国時代の足軽だったんだろうな・・・。
馬に乗った武将の横を、槍を担いで走っていたはずだ・・・。
たぶん、自転車に乗る伴走者、Tくんの前世は戦国武将・・・。
摩訶不思議なり、輪廻転生の妙・・・。
なんちゃって。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「一日6キロ走る。
素振りは時間をかけて100回。
父さんにはオレが納得するまで布ボールを投げてもらう。
夜は筋トレ(メニューあり)をする。」
清瀬ポニー卒団式の夜の誓いを守り、これを毎日続けている。
ハヤト曰く、
「本気で野球をしたいと思ってるヤツは、みんなこれ位やってる。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おそらくハヤトはね、ヒロキくんを意識しているんだろうって思う・・・。
今度こそ、今度こそ、チームメートになりたい・・・。って・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あこがれの高校の、一番初めの説明会の日、
ハヤトはヒロキくんと再会した・・・。
早速二人でコンビを組んで、それはそれはうれしそうにティー練習をした・・・。
3年ぶりのコンビのティー練習だったんだよ・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒロキくんとハヤトが出会ったのは、清瀬ポニーの体験練習生としてだった・・・。
当時、自分が誰よりも多くバットを振っていると思っていたハヤトは、ヒロキくんのスイングを見て衝撃を受けた。
僕は今思うのだけれど、それは本当に素晴らしい出会いだった・・・。
背格好もほぼ同じで、その年の清瀬ポニーの体験練習生は少なかったものだから、
すぐにヒロキくんとハヤトは仲良しになった・・・。
6年生が二人だけって土日も結構あって、いつも一緒にいた・・・。
清瀬第2グラウンドのバッティングゲージの中、
遠目から見ると、まるで、ハヤトが右打席で打っているような錯覚を覚えた・・・。
ヒロキくんの親父さんもね、(お世辞かもしれないけれど)同じ事を言っていたほど彼らは似ていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
きっと、野球の神様が何かを考えていて、
しばらくの間を一緒に過ごさせてくれたトモダチだったのだと思う・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
清瀬ポニーの正式入部を目前に控えた頃、
ヒロキくんは自分の意志で、リトルシニアへと進んだ・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それ以来の野球での再会だったんだもの、
ハヤトは、うれしくてうれしくてたまらなかったはずだ・・・。
中学3年になってからの再会。
やっぱり背格好は同じ位だった・・・。
大切な大切な野球のトモダチだ・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒロキくんはシニアで学んだ事を・・・、
ハヤトはポニーで学んだ事を・・・、
お互いがそれぞれそれを大切に持ち、
そしてしっかりとそれを活かせるように高校時代の野球を過ごせればいい・・・。
素晴らしい青春を駆け抜ける事が出来るはずだ・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
トモダチ・・・。
野球のトモダチ・・・。
野球の神様が何かを考えて、巡り合わせてくれたトモダチ・・・。
大切にしなさいよ。
大切にしなさいよ・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
野球の神様の前で、しっかり徳を積みなさいよ・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この間の土曜日・・・。
6年生の清瀬ポニー練習生たちの様子を僕は見た・・・。
カトケン(30期生)の弟&、ヒダカくん(32期生)の弟が早速仲良しになっていると聞き、
とてもとてもうれしい気持ちになった・・・。
ね、野球の神様が会わせてくれたトモダチ・・・。
最高のチームメートになりなさいよ・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わっはっは!
カキーン!さ!
では、また。