父親の気持ちと、
母親の想いは違うものだ・・・。


それぞれに別の役割があり、
野球だけではなく、すべてに於いてそれが大切・・・。


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〜親が子供に逃げ道を与えてはいけない。〜


よく聞く言葉なのだけれど、まったくその通りだ・・・。


父親は心を鬼にして、子供の退路を断つ。
母親は、時として子供が隠れる一時的な避難場所であればいい・・・。


いずれにせよ、真剣に向き合う心だけは同じだけれど、ね、
父親にも母親にも、それぞれ大切な成すべき役割が、ある・・・。


忘れてはならぬ。
忘れてはならぬ・・・。


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野球な親父たちよ、
わっはっは!日本中の、我が同志たちよ・・・。


心を鬼にして、父親は子供を谷底へ突き落とす・・・。


だが、野球の親父ってヤツは、ね、
子供を谷底へ突き落とす時、
誤って足を踏み外して、
子供と一緒に谷底まで落ちちゃった男の事を言う・・・。


これを読んで下さっている野球な親父の友よ、
土日のあなたの周りにいる仲間たちの顔を思い浮かべてほしい・・・。
わっはっは!どうよ?
み〜んな谷底にいる男ばかりでしょ?


よいしょ!よいしょ!って、ね、
懸命に谷底から這い上がる子供の様子を、さ、
下から見守り続けている男ばかりでしょ?


這い上がっていく子供の姿が、な、
ずいぶんと小さくなっていくよ・・・。


がんばれがんばれ!と、僕らは心の中でエールを贈る・・・。
がんばれよ!子供よ!地上はもうすぐだ!って、ね。


そして今、ハッと僕は気付く・・・。
どうやら僕らは谷底に取り残されているぞ!とな・・・。


どうしよう!同志よ!
野球な親父の仲間たちよ!
地底の友よ!


僕は今、地底にて周りを見渡すのだ・・・。
だが、大丈夫だ、オッケーだ、
清瀬ポニー30期の親父チームは全員地底にいて、心強い・・・。
その向こう側にも、ね、
何人も何人も地底の仲間がいる・・・。
地底で逞しく生きようぜ・・・。


高校2年生の球児を持つ全国の親父よ、
上空を見上げると僕らの子供たちは点のようです・・・。
来年の今頃、寂しくなるね、寂しくなるね・・・。


子供たちが地上に辿り着いた事を確認したら、さ、
我々も動き出そう・・・。
ただ、この壁を上に向かってよじ登る体力は我々には無い・・・。
そうさ、横に移動しよう・・・。
それがきっと僕らの遥かなる野球の道だ・・・。


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そして新たに、小さな子供と一緒に我らがいる場所に落ちて来ちゃった若い父親を見つけたら、
そっと力を貸してあげよう・・・。
その小さな子供が壁を登っていく姿を共に見守ろう・・・。


それがたぶん、野球な親父の生きる道なり!


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心を鬼にして・・・。
とても辛いけど心を鬼にして・・・。


鬼のパンツを履いて・・・。
唄おうや、同志たちよ・・・。


♪オニ〜のパンツはいいパンツ〜
 フニクラ〜 フニクラ〜♪


地底で我らはカキーン!