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コトリと音がして、
今日も我が家の郵便受けにいくつものダイレクトメールが届く・・・。
鮮やかで華やかな、成人式の晴れ着のダイレクトメールだよ・・・。
どれにもこれにも、ね、
可愛らしい笑顔の女の子が着物姿で載っていて、艶やか・・・。
ふと思う・・・。
今、遠くニュージーランドで、な、
安否不明になっている女の子の家のポストにも、
こうしてダイレクトメールが届いているだろうと・・・。
19歳・・・。
どうかどうか、
必ず生きていておくれよ・・・。
来年、綺麗で可愛い晴れ着姿で笑っておくれ・・・。
その笑顔をどうか、家族に見せてあげておくれ・・・。
がんばれがんばれ・・・。
瓦礫の下で苦しいだろうけれどがんばれ・・・。
人間は、誰だって皆、
シアワセを感じ、味わうために生まれてきたのだから・・・。
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浅田次郎さんの小説、
「鉄道員(ぽっぽや)」を僕は、
娘が生まれてからより深く、何度も何度も読んでいる・・・。
父親にとっての娘と、
娘にとっての父親の存在って何なのだろうと考えながら読んでいる・・・。
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僕の娘も今、中国で音信不通なり・・・。
生きた心地がせん・・・。
生きた心地がせんのだ・・・。