不屈の民。


「私たちは戦後の困窮期を知っていますもの。
だから大丈夫・・・。
若い、あなたたちがこれからどんな働きをしてくれるのかを、期待しながら見守っていますよ。」


母と同年代のYさんに電話が繋がる。
お一人で暮らしているのだけれど、
無事で、お元気で、何より・・・。


受話器を握りながら僕は泣いていた。


ご無事で、ありがとうございました。


「ね、リンゴの歌って知ってる?
あの時、日本の人たちは皆、リンゴの歌を唄ったの。」


日本はきっと大丈夫。
日本人はきっと大丈夫。


リンゴの歌を唄おうか・・・。


♪赤いリンゴに唇寄せて
黙って見ている青い空
リンゴは何にも言わないけれど
リンゴの気持ちは よく解る
リンゴ可愛や 可愛やリンゴ♪


世界中の人たちが今、
日本を見ている。
励ましと共に、称賛してくれている。


日本を、誇ろう。
日本人である事を誇ろう。


再び日本人は、リンゴの歌を唄おう・・・。


大丈夫、
オッケー、
OK牧場・・・、


日本はまた復興する。
日本人は不屈の民。