金曜日、午後2時を過ぎて思わず身構える・・・。
あの地震からちょうど1週間が経った・・・。
あの瞬間に恐怖は感じなかったのだけれど、
今、1週間を過ごしてその時間が来るのがこんなにも恐いのは何故だ?


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昨夜、夜空を見ていた・・・。
節電に誰もが励んでいるからね、街そのものは暗いんだ・・・。
でも、不謹慎かもしれないけれど、
僕は、夜空が澄んでいて美しい事に感激をした・・・。


不謹慎だ・・・。
あまりにも不謹慎だ・・・。
だが、夜空は本当に美しくて涙が出た・・・。


僕が今いるここは被災地ではない・・・。


被災地にいる人のために出来る事を探そう・・・。


あまりにも綺麗な夜空に打ちのめされ、思った・・・。


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阪神大震災の折、被災した関西の友人がかつて語っていた。


「一番言ってほしくない言葉が、な、
 がんばれ!だったんや・・・。
 もうこれ以上がんばれんほどがんばっていたんや・・・。」


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けれど僕は、
がんばれ!の他に、
励ます言葉を知らない・・・。


だが、1週間前に味わった恐さがある・・・。


がんばろう!なら、ね、
言ってもいいんじゃないかと考える・・・。


がんばろう・・・。
がんばろう・・・。


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節電をするから・・・。


必要最小限の意味を本当に本当に考えて行動するから・・・。


約束する。
落ち着いたら、必ず何かのアクションを僕は起こすから・・・。


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一緒だよ。


一緒に日本人である事を誇ろう・・・。


がんばろう!


電気をみんながひとつづつ消せば、
僕らの頭上には、とても綺麗な夜空があり、
星たちが煌いているんだもの・・・。