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午後九時過ぎの地震は恐かった・・・。
グニャリグニャリと本当に長い時間に及ぶ横揺れであった・・・。
僕ほどのレベル(どんなレベルだ?)の男でも、な、
パンツの中で「侍」が縮み上がった・・・。
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野球の親父の仲間たちよ、
アナタの「侍」だってそうだったろうよ、そうだろう・・・。
そうだそうだ、そうに決まった・・・。
僕らの住んでるタマ地域だってな〜、
立川活断層ってかなり危ねえ活断層が活断しそうでしょ?
首都直下型地震が起きたら甚大な被害が予想される・・・。
備えはあるか?大丈夫か?
同志よ、どうしようなんて言ってる場合ではない。
パンツの中で「侍」を縮み上がらせているだけではダメだ。
何しろ、親父という看板を背負っている以上、
非常の際には家族や地域のコミュニティから頼りにされる事が予想される・・・。
また、頼りにされた場合には、なあ、
いかなる都合があってもそれにお応えしなければならんのだ。
水・・・OK!
3日分程度の食料・・・OK!
手回しラジオIN懐中電灯・・・OK!
カセットコンロ・・・OK!
オッケー、オッケー、オッケー牧場!
え?
備えあれば憂いなし、ってか?
いいや、あるよ・・・。
いくら備えたって憂いはあるよ・・・。
見てくれ、僕の、憂いを秘めた横顔を・・・。
そう、心して万全を期しておこうと言う事だ・・・。
それこそが備えなり!
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しかし、我が家の界隈は既に自治会は消滅している。
み〜んな面倒くさくて辞めてしまったからだ・・・。
イザと言う時のコミュニティがあるかどうかが心配だ・・・。
だからこそ僕は思うのだけれど、
土日、校庭で会ってる野球の親父の仲間って大切だよ・・・。
そこを軸に必ずや非常時にはコミュニティが構築されるはずだ・・・。
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備えよう。
憂いは消えなくても・・・。