ポニー、島田ヘッドと。
元ヘッドコーチとなろうか・・・。
そうだね、もう元ヘッドコーチという事になるのだね・・・。
過日、中学硬式野球クラブ、清瀬ポニーの島田ヘッドコーチと昼飯を食べに出掛けた・・・。
わっはっは、そんな堅い言い方をしなくてもよかろう・・・。
ポニーの島田ヘッドコーチとしてではなく、
僕からすればだな、同じ30期の愛すべきオヤジ仲間の中の、な、
嬉しい同い年であるシマさんとただ単に昼メシを食べに出掛けたのだ・・・。
気が置けなくて嬉しく楽しいさ・・・。
シマさんは、ね、
女手一つで育ててくれて、
自分が納得いくまで野球を続けさせてくれたお母さんに親孝行するために、な、
ポニーのヘッドコーチを退く事になった・・・。
きちんと総監に伝え、
現在がんばっている中学生の選手諸君たちの事を充分に考えながらの決断であった・・・。
シマさんは、
野球の中にある「詩」を、
グラウンドで子供たちに教える事の出来る稀有な指導者であると僕は感じていたからな、
ヘッドコーチ職を退く事は残念でならないのだけれど、
しっかりと話を聞いて納得した・・・。
メシを食いながらな、
僕はシマさんの表情を追っていた・・・。
シマさんの表情は、大杉勝男さんに似ていた・・・。
「親孝行をしなくちゃ。」って、な、
そんな言葉を語るシマさんの表情は、大杉勝男さんに似ていた・・・。
大杉さんは、こんな表情で月へホームランボールを届けていたんじゃないか?
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え?
君は、現役の清瀬ポニーの選手かい?
島田ヘッドコーチがグラウンドを離れる事を許してやってくれよな・・・。
そうかそうか、
お茶当番の所にいるポッチャリ系のヒトが君のお母さんなんだね・・・。
汗をかいて、グジャグジャな顔になっているポッチャリ系のお母さんに君は感謝をしてるかい?
オーゾネの野球用品をグラウンドの片隅で仕分けしているお母さんに君は感謝をしてるかい?
どんな想いでお母さんが君に野球を習わせてくれているのか、
君は考えた事があるかい?
考えた事がないのなら、
お願いだよ、考えてあげてくれないか・・・。
考えてくれたならきっと、
君も島田コーチの気持ちが解るはずだ・・・。
「恩返しをする番だ。」
そんな事が言える男になってくれ・・・。
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昼メシを食い、シマさんと別れた後、
なんだか涙が出ちまってな〜、
僕は悔しい・・・。
やっぱり夜、飲みに行く方がいいな・・・。
シマさんよ、20年後、な、
一緒にゲートボールを始めねえか?