老いてなお誇り高き

仕事の打ち合わせのため、朝一番で都心へ。
小雨、ポツポツ。乾ききった冬の空気には久しぶりにありがたい恵みの雨。
平日、環七までは結構混んでいた。

取引先の会社の事務所で偶然、型屋の社長、Iさんに会う。
「おう!ひさしぶり!元気か?」と、声を掛けていただく。
もう年齢は70を過ぎているはずだ。茶髪が似合う。この人も典型的な一匹狼の職人。
本当に可愛がってもらっている。この人に作ってもらった治具で、僕は随分と助けられてきた。かっこよくたとえれば、野球選手とバット職人みたいな間柄か?(かっこつけすぎ!)
本当にこの人が作る治具は素晴らしいと思う。後継者なし。残念なことだ。一日でも長くお元気で、大好きな仕事を続けてほしい。
「あんまり無理言うなよ!俺は歳なんだからよ!」それでも仕事は完璧。
老いてなお誇り高き!本当にかっこいい。

僕もいつか、そうなりたい。

会うたびにいつも元気をもらえる。そんな人生の先輩を持ってる。
僕も結構しあわせ者だ。