サップ入院

つらい。幼馴染のサップ、本日入院。
いつも2人で悪さをしてきた。10代の頃から、「赤鬼、青鬼」と呼ばれ恐れられた僕らだ。(笑っちゃうけど、今では白豚、黒豚だ)
無茶し過ぎだ。僕に言わせれば。これで2度目の入院。退院するとすぐ無理をする。いかん。会社を背負って従業員の3倍働く。人の6倍遊ぶ。身体が悲鳴をあげた。
心配でたまらない。
思い出はたくさんある。でもまだ足りないんだ。早く治れ。
カミさんは高校でサップと同級生だった。
僕ら夫婦の結婚式の二次会を盛り上げてくれたのもサップだった。
僕らの子供たちに、パチンコの玉数がついたままのオモチャを持ってくるのもサップだった。外見は恐いけれど中身は繊細でやさしい男。
心配でたまらない。僕はまた、しばらく酒を絶つことにした。
しかし何でだよ、と思う。息子の肘、サップの身体。お前ら何なんだよ。

来週、サップの見舞いに行く。袋とじのついた雑誌を持って。
携帯にサップからメール。
「看護婦さん美人だぞ」サップは毒身、じゃなかった、独身。いや、毒心が正解。

がんばれ、タダサップ。
退院したら飲もうな・・・・・あり?