オーレ!

Oくん、二十歳の誕生日おめでとう!
彼は僕の恩人の一人息子。
両親の愛情に包まれ、周りの人たちの暖かさに触れ、今日を迎えた。シアワセだね。
Oくんの顔を見ていると、僕もいつもシアワセな気持ちになる。
音楽が大好き。太鼓が大好き。抜群のリズム感。
楽しそうに人生を充分満喫している・・・。人生の達人。弱冠二十歳にして。


他の多くの人たちと違う染色体の数?
ダウン症・・・。病気?
二十歳まで生きられないなんて誰が言ったの?
彼の、あの優しい両親にむけて、そんな酷い事を誰が言ったの?
元気で迎えたよ。Oくんは二十歳の誕生日を、ね。


僕には彼がハンディキャップを背負っているようには見えない。
本当に見えないんだよ。
彼の愉快な性格や明るさ、それはとても健やかだ。
少なくとも、戦争をおこしたり、人を騙したり、陥れたりする人たちよりも健康だ。


若いシンガーソングライターの唄の歌詞の一節に、ある。
「悲しいニュースが流れる度に 人間を創ったのは間違いではなかったか」と。


もし、神様が本当にいて、人間を創ったのだとしたら。
神様が本当に創りたかった人間の姿って、Oくんのような人間ではないだろうか。
あの笑顔。楽しそうにいつも笑っている。Oくんのあの笑顔。
鮮やかな笑顔。


昨日彼は、両親と一緒に東京ドームへ行った。
マツケンサンバを踊りに・・・・・・。
あの抜群のリズム感で見事なステップを踏んだ事だろう。


人間は皆、シアワセになるために生まれてきたんだ。