栗原小学校にて。

午後2時から、東西春季大会の1回戦。
新座の栗原小へ、カミさんと2人で出掛ける。大きくて立派な学校だった。
小山ドラゴンズベンチは1塁側。げ、思いっきり日陰。寒そうだ。3塁側に陽だまりを見つけた。ワシはそこで観戦することにして、折りたたみの椅子を置いた。座り心地イース
カミさんはドラの母たちの列へ。6人のマザーが並んでふるえている。
寒そうだ。母として、冷え性として。
ワシは携帯でカミさんにメールを送った。
「お元気ですか?その後いかがお過ごしですか?こちらは暑いです。そちらは涼しそうでいいですね。」
カミさんはふるえながらメールを見ていたが、すぐにコートのポケットに仕舞った。
じーっとワシの方を見ている。怒っているのか?妻として。ハヤトの母として。


小山ドラゴンズ 19−1 栗原ビーバーズ
終わってみて得点を書いたらこうだ。だが19点の内容はエラーによるところが多い。
ちなみに初回を終えた時点では3−1だった。両チーム共、投手の立ち上がりを捕らえて攻めきる事が出来なかった。ダイキは尻上がりに調子を上げた。スピードこそ夏場に較べれば遅かったけれども制球がよく、安心して見ていられた。


一方、栗原ビーバーズの印象は明るいチーム。3塁側で観戦しているワシはその雰囲気に溶け込んでいた。
大胆なフォームの投手が、きっと本来持っているであろう持ち味を出す前にペースを崩されたことが惜しまれる。
センターからレフト方面、上空風が巻いていたか。センターへの飛球がセカンド定位置にまで押し戻されたりもした。
また守備においてもバウンドが予測出来ないほど変則的に大きく弾み、野手の頭上を越えた場面が何度もあった。
それでも子供を罵倒したり叱責する大人はいなかった。ワシはホッとした。
投手がベンチに戻る。泣くな!がんばれ!それでも後ろで守っている仲間たちを信じて真っ向勝負だよ。がんばれ!野球小僧!


黄土色のグラウンド。ところどころ硬い部分があるのだろうか?それにしても変則的なバウンドが多い。
長打を狙わず、叩きつけるバッティングに徹した小山ドラゴンズ。それが奏効した。


ドラの子供たち。
どんなに厳しい状況下にあっても彼らの結束力には舌を巻く。
たくましさを感じた。
スクラムと言う言葉がラグビーだけではなく野球にもあるのだと教えてくれる。


野球の神様に感謝。


カミさんにごめんなさい。