ハンディキャップなにするものぞ!

たくさんの高校球児の姿に今日もまた心ときめく。


笑顔もある。涙もある。
輝いている姿は決して一瞬だけではないんだ。


その男の子は先天性の難聴だった。
けれども幼い頃から野球に魅せられてこの道を進んできた。
五感を研ぎ澄まして・・・なんて言葉がある。
スポーツの世界ではなおさらそうだ。
だからこそ僕は思う。彼が歩んできた野球小僧道の険しさを。
彼が誇り高き野球小僧として存在してくれる事に感動する。


この予選で彼は三塁を守る。
最も俊敏さを求められる位置である。
投手の足を見て、
自分でリズムを取る。
独特の勘を磨いてレギュラーの座を勝ち取った。


結果は初戦敗退だったのだけれど。


彼は彼自身との野球には敗れていない。
僕はそう思う。


夏はこれからだ。