さくひん

hayatonooyaji2005-08-17

うーむ。結局「ハヤトの親父」何者?とか、「かざり職人」とは?ってお尋ねが多い。
毎日気楽に遊びながら生きているように思われがちな僕だけれど、仕事に関しては真剣だ。


同業の仲間たちの多くは、自分たちの仕事をこう呼ぶ。
「ジュエリーデザイナー」とか、「彫金」とか、「かざり職人」とか。
その中でも僕は「かざり職人」って言葉が好きなので、そう呼んでいる。


もう21年目になる。プロ野球選手だったら引退を考える頃だろうけれど、我々の世界ではようやく中堅といったところ。
好きな仕事でおかげさま、身を立てさせて頂いている。ありがたい事だ。


中石はサファイア、台はプラチナ900。
心を込めて作った僕の作品。


問屋さんからの依頼も、お店からの依頼も、顧客からの依頼も全て同じ。大切。
身に着ける人の、うれしそうな顔を思い浮かべて作る。
うれしそうな顔ってシアワセな顔の事だ。仕事を通して誰かをシアワセに出来る。それが僕の誇り。
品物の値段の高い安いではないんだ。
僕にとってはね、全て同じ。心を込めて作る。心を込めるから職人。だから僕は「かざり職人」って言葉が好き。


このサファイアのペンダントも、身に着ける人をシアワセに出来ますように。


村上龍さんが著した「13歳のハローワーク」って本をご存知か?
仕事を通して誰かをシアワセにする。そんな道がたくさん紹介されている。
誰かをシアワセに出来るから自分もシアワセになる。仕事ってそうでしょ。
学校の5段階の成績ではね、人間なんて評価出来ないんだ。
13歳のハローワーク」で村上龍さんが子供たちに伝えたかった事はそれだ。


みんながシアワセに生きる事が出来ますように。


以上。