シンデレラマン
永遠の長距離ランナー、親父コーチの大先輩、Sさん。
昨日の朝、走っていく後姿を見ながら僕は感動していた。
同じチームで活動したのは1年間だけだったけれども、たくさんの事を教えてもらった。
野球なんて解らなくても、子供のプライドに寄り添って走り続ける。それでいいじゃないか、と。
長距離を走る人は皆ストイックで誠実だ。
決して多くは語らないけれど、痛いくらいに誠実な人だった。
Sさんのような人こそ、コーチとしてチームに残ってくれていたら・・・・。
きっと少年野球の世界も変化していたのではないだろうか。
種目は違っても一流のアスリート。
誠実でひたむきなアスリート。
その姿勢から子供たちは大切な何かを、もっとたくさん学べただろう。
遅ればせながら・・・・。映画、シンデレラマンに感動。
2時間半、ずっと泣いてしまった。館内、もう少しだけ暗くしてほしかった。
こんな男が実在していたんだ。
親父コーチの仲間たちに、是非観てもらいたい。
ラッセル・クロウの中に、あなたの姿を見つけたぜ。
大恐慌の時代、アメリカの人々は、どんな生き方をしていたのか・・・、分かる。
その中でも家族の絆や、夫婦の愛や、子供たちへの想いは色褪せる事は無かったんだね。
少しでも時間が出来たら観てほしい。
一人だけで観るのがいい。
主人公、ジムの中に自分を見つけよう。
ストーリーに関係ないんだけれど、僕が一番泣けた場面は・・・・・、
子供たちのパジャマ姿だった。ラクダの上下みたいなパジャマ・・・。
命をかけて守るべき愛しい存在として描かれていた。
ジムは闘う。
勝利することが目的なのではない。
親父コーチの大先輩、Sさんは走り続ける。
勝利することが目的なのではない。
僕も闘う。あなたも闘う。
勝利することが目的なのではない。