ファイト!
朝、犬の散歩中、数人の女の子たちに声を掛けられた。
久留米高校の正門近くで・・・。
「すみません。久留米西高校への道順を教えて下さい。」って。
中学校の制服姿。
暖かそうなコートを着て。
そうだ。今日は都立高校の受験日だったっけ・・・。
え〜っとね、この遊歩道をずっと歩いて・・・、
小金井街道を越えて・・・、
またまたず〜っと歩いて・・・、右側。
すぐに分かるよ。
がんばれよ!あせるなよ!自然体でね!
「ありがとうございました。」
おうっ!みんながんばれよ!ってね、僕は言った。
「は〜い!」だってさ。
色とりどりの手袋で手を振ってくれた。
僕の娘も来年の今頃は・・・。
そう考えるとね、少し切ない気持ちになった・・・。
がんばれ、負けるな、15歳・・・。
挫折を知るには早すぎる・・・。切ないなぁ・・・。
その時、足元でムギュっとした感触がした・・・。
げ!犬のうんこ・・・。今日のわんこのうんこ・・・。
フンッ!・・なんちゃって。
冗談を言っている場合ではない。
だが僕は確信した。
あの女の子たちは、全員合格するだろうってね・・・。
なにしろ運が付いたぞ!僕のサンダルにだけど・・・。
うん!・・なんちゃって。
受験生たち!健闘を祈る!
十五の春を待とう!