夏は絹
5月の声を聞く。5月の声はヤギさんだ。メェ〜メェ〜・・・。
5月の声を聞いた途端、東京は真夏日になった。アッチッチ。
最近、審判をしていて思うのだけれど、僕はボブじゃない。デブだ。
脱げない肉襦袢を着ているようで暑い。
熱い親父じゃない。暑い親父だ。まったくもって暑苦しい。
全身の汗腺から汗が噴出すんだ。子供たちの素晴らしいプレーを見ながら、ね。
これを専門用語で、野球汗腺と言う。(か、どうかは不明)
今日はゴールデンウイークの谷間の平日・・・。
仕事をしながら暑さに耐えた。耐え忍ぶ親父だ・・・。押忍!
夏バテをしそうだった。
つい、エアコンのリモコンに手を伸ばしてしまいそうになるけれど、がまんがまん・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
冷奴が食べたい。
心から思った・・・。
冷奴・・・。ひややっこ・・・。
冷奴、美味しいよね。
冷奴は、僕の大好物のひとつ・・・。
夏の陽射しには、絹ごし豆腐がよく似合う・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夕方、カミさんが買ってきてくれた。
我が憧れの、「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」
そして、その姉妹品、「やっこ野郎」なり。
いつも店頭で手に持って眺めていた、豆腐界の至宝と呼べる逸品だ。
おそらく一生口に出来ないだろうと思っていた豆腐だ。うれしい。ひたすらうれしかった。
我慢し過ぎるとね、僕は夢に見ちゃう。
寝言を言っていたらしい。「豆腐屋ジョニー!・・・ムニャムニャ・・・」って。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
汗を流して働いていれば、こんな素敵なこともある。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「やっこ野郎」、美味しかった・・・。
今まで持っていた豆腐に対する概念が根底から崩れ去った・・・。
まるでクリームのようだった・・・。
あるいはチーズケーケーキ(柔らか版)か・・・。
至福の味覚と言っていいだろう。
やっこさん、美味しいぞ!
今日もひとつ、シアワセの種を見つけることが出来たよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
真夏日、それも悪くないなぁ・・・。
探せばね、シアワセの種は見つかるんだ。
暑い日にも、寒い日にも、晴れている日にも、雨降りの日にも・・・ね。
必ずシアワセな出来事があるはずだ。
探さなくっちゃ!