金曜日、ドームにて考えた事。

hayatonooyaji2006-05-29

プロ野球観戦に行くたびに思い出す「記憶に残る試合」がある・・・。


それは、たしか90年のシーズン前半の事。
僕は一人で、「ヤクルトVS巨人」を観るために神宮球場へ行った。
ものすごい投手戦だったんだ。
ヤクルト・川崎投手の素晴らしい投球の前に、我が巨人軍打線は抑え込まれていた。
いわゆる「野球通」の人ならば、投手戦ほど面白く感じるのだと聞く・・。
だが、僕は通(つう)じゃない。(スリーだ。ツースリーだ。なんのこっちゃ。)
ただあっさりと進行する試合の流れにボーっとしていた・・・。
やっぱり打撃戦が見たいなぁ、って思いながら・・・。


試合の途中、はばかりながらトイレに行った。
用を足している刹那、個室の中まで大歓声が聞こえてきた・・・。
何だ?一体何があったんだっ!


ヤクルトの選手がホームランを打ったんだそうな・・・。
え?違う?タイムリーだったの?
誰かに聞くことすら出来なかった気弱な僕・・・。


さーて。試合が動き始めたぞ!ってね、ワクワクしながら見ていた。
だが、それっきり試合は動くことなくゲームセット。
1対0でヤクルトの勝利。


時計の針は、まだ8時にもなっていなかった・・・。


うーむ。
僕は何をしに神宮球場まで来たんでしょうか?
うんこをしに来ただけじゃないか!
クッソー(?)なんちゃって。
食後に必ず用を足す生活習慣を責めた・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あれから十数年が経つ。
野球小僧の父になった僕は、息子と一緒にスタジアムにいる。
あの日を思えばね、どんな内容の試合だって楽しめるのさ。


さーて、7回裏、我が巨人軍の攻撃だ!
大音量で「闘魂込めて」が流れ出す。
そーれそーれ!手拍子だっ!


その時、1塁側からラジコンの飛行船が飛び立った。
場内をゆっくりと飛んでいる・・・。


飛行船の横に書かれている文字に驚く。もじもじ。
なんと!
「お口の恋人・LOTTE」なり・・・。


レフトスタンドに陣取るロッテファンから大歓声が上がった・・・。


ドームよ。東京ドームよ・・・。スポンサー選びは慎重に・・・。


キリキリ・・・キリキリ・・・吉里吉里人ではない・・・。
巨人ファンたちの歯ぎしりの音が聞こえてきた・・・。


ガムをどうぞ!