最近、ラジオでビートルズの曲が多く流れている。
来日40周年を記念した特集番組も多い。
ビートルズが武道館でコンサートをしていた時、僕は生後1ヶ月だった。
今でも腹はすわっていないが、当時は首もすわっていなかった。


40年前の若かりし両親を想う。
さぞかし赤ん坊の僕に期待をしていた事だろう・・・。
育ててみてがっかり!の連続だっただろう・・・。
残念でした〜。ハズレ!ごめんなさい!としか言いようがない。本当にゴメンね。


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おっ、ラジオから「ヘイ・ジュード」が聞こえてきた・・・。


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だが、得てして子育てとはそう云うものだ。(と、思ってもらうしかない。)
でもな、子供は子供なりにがんばっていたんだ。
背伸びして、背伸びしてがんばっていたんだ。(と、ちょっぴり自分を肯定ペンギン。)


どうか、ご自分の子供さんの顔を思い浮かべつつ読んでほしい。
あなたに喜んでほしくてね、がんばっちゃっているんだ・・・。
がんばりすぎちゃっているんだ。子供は健気だぞ・・・。


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子供の頃、僕はよく泣いた。
親の前で「いいところ」を見せようとして・・・。
出来ないことにチャレンジして失敗ばっかりで、よく泣いていた。(カッコわるい・・・。)


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おっ、「ヘイ・ジュード」のリフレイン・・・。
いいメロディーだなぁ・・・。


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だからね、大人になった僕は、泣いている子供を見るのがつらい。
泣かないでいい。充分がんばったじゃないか。チャレンジしたじゃないか。


そう言ってあげる事に決めている。


世の中、がんばっていない子供なんていないんだ。
絶対に泣かないでいい。


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顔もはっきりとは知らない男の子・・・。
今でも野球を続けているだろうか・・・。


この半年、ずっと僕の心の中でね、その子が泣いているんだ・・・。


とても強い小学生のチームに彼はいた。
試合に出たり出られなかったり・・・。
それでも野球をがんばっていた。


その日、彼らのチームは最後の試合だった。
試合の前、彼は泣いていたそうだ。
試合に出たくて泣いていたそうだ。


泣いている彼の肩を抱いて、コーチは説得したそうだ。
・・・この試合が大切な試合だと云うこと・・・
・・・なぜ君が試合に出ることが出来ないのか、の理由・・・


がんばりたくてもがんばれなくて泣いている子供。
そんな子を励ましてあげる言葉を僕は持たない。


君は本当に泣かなければならなかったの?
君の涙よりも大切な試合があるの?
みんなが忘れた出来事でもね、僕はずっと考え続けるだろう・・・。


本当に君は泣かなければならなかったの?
中学生になった君が進んだ野球の道を教えてほしい。
もう泣いていないかい?


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野球の上手な子。
これから野球が上手になる子。
野球の好きな子供は、ね、そのどちらかだ。


ポニーリーグを知ってる?
あの日の君の涙を乾かせる所だ。


一度、グラウンドに来るといいよ・・・。


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ラジオから流れてくる「ヘイ・ジュード」
子供を励ます唄なんだよ・・・