悲しくてやりきれない。

朝から本当に悲しいニュースだった。
また子供が自らの命を絶った・・・。
親御さんの慟哭が胸をえぐる・・・。
同じ年代の子供を持つ親として、それは決して他人事ではない。
悲しくてやりきれない。胸がつぶれそうに痛い。


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「おとうさん、おかあさん、だめな息子でごめん。」


「自分こそダメな親父だった。気付いてやれなかった・・・。」


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この事件でもまた、悪辣なる隠蔽体質の様子が見え隠れする。
保身。出世欲。彼らをもし、教育者と呼ぶのなら、子供たちは学校で何を学ぶのだろう・・・。
彼らのような人間たちの在り方に言及する気は毛頭ない。
僕は触れたくもない・・・。


「この手に返してくれよ!この手の中に子供を返してくれよ!」
「優しい子だった。本当に優しい子だった。あんたの名前さえ遺書には書いていなかったじゃないか!」


亡くなった男の子のお父さんの叫びの前で、
塗り固めようとされていた嘘は剥がれ落ちていく・・・。


「一生をかけて償います。」
・・・、そんなに軽々しく口にする言葉ではない。
命は戻って来ないんだ・・・。


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友達が落とした文房具を拾ってあげるのはね、「偽善者」ではない。「いい奴」なんだよ。
体格の良い女の子に似合う言葉はね、「豚」なんかじゃない。「ぽっちゃりしていて可愛いね。」なんだよ。
花瓶はね、人を殴る道具ではない。きれいな花を生けて楽しむ器なんだよ。
子供たちはね、決してランク分けなんて出来ない存在なんだよ。
どんな子供だってね、必ず何かを持っているんだ。


だから僕は言う、友達は財産なんだ。
僕にもいろんな友達がいる。それぞれに素晴らしい何かを持った友達がいる。
助けたり、助けてもらったりしている。最高の財産なんだよ。


「いじめ」はダメだよ。
最高の財産になるかもしれない友達を失ってしまう行為だ。
「いじめ」は人間として最も恥ずべき行為なんだ。


親として僕は思うのだけれど、学校へ行って学んでほしい事はね、それだけだ。


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子供たちへ。
どんなにつらくても、みじめでも、恥ずかしくても、悲しくても、絶対に死なないで。
死ぬだけの理由なんてない。


お父さんやお母さんを悲しませるな。


ひとりぼっちで逝かないでくれ。
ひとりぼっちで壊れないでくれ。


いいかい?ダメな人間なんていないんだよ。
人間は誰だってシアワセになるために生まれてきたんだ。
それだけは忘れないでほしい。


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亡くなった男の子の悲しみを想う。


ディープインパクトが大好きだったそうだ。


小さな体で凱旋門賞を疾走する姿から、勇気を学んでほしかった・・・。


逝ってしまった彼を想いながら、ディープもきっと泣いているだろう。


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悲しくてやりきれない・・・。