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モミの木の上空を、サンタクロースが飛んでいた。
見たぞ!僕は見たぞ!
本当だぞ!本当に見たんだ!
君の家にも来たぞ。ああ、間違いなく来たぞ・・・。
世界中の子供たちの所へ来たぞ。
信じていい。サンタクロースは本当にいる。
いつの日か、君が大人になった時、サンタクロースの姿が君にも見えるぞ。
いいかい?サンタクロースの姿が見える大人になってくれ。
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イラクで写された1枚の写真がある。
瓦礫の上、おじいさんが泣きながら、小さな女の子を抱き上げて空を見つめていた。
小さな女の子はね、スヤスヤと眠っているように見えるんだけれど・・・。
彼女は膝から下の両足が無くなっていた。
アメリカ軍の落とした爆弾で死んでしまったんだ・・・。
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戦争はダメだよ。
絶対にダメだよ。
サンタクロースが見える人なら誰だって思うよね。
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イラクの女の子の姿を、僕が見たサンタクロースは探していたのかもしれない。
プレゼントを持って・・・。
その女の子が死んでしまった事を知った時、
サンタクロースはどんなに悲しい顔をしただろう・・・。
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すべての子供たち。
サンタクロースの姿が見える大人になってくれ。
それが何よりも大切な事なんだよ。