ハヤトの誕生日

13歳。
早いものだ。
ぐんぐんと背が伸びている。
いいかい?心もね、ぐんぐんと伸ばせ。


除夜の鐘が鳴る大園寺で、家族で並んでいた時に、うれしい人と会った。
小学校時代のハヤトの恩師、小川監督・・・。
大きくなったハヤトに驚いた様子だったが、とてもうれしそうな顔をしていた。


今もなお、小学生の小さな野球少年たちの大きな夢と共に在る人。
僕らの町の少年野球界の至宝。
そうだよ。東久留米の仰木彬・・・。


小川監督とハヤトが2人、何やら笑いながら話している・・・。
小川監督はシアトルマリナーズの帽子を被っていた。


生まれて初めて野球の楽しさを教えてくれた人だ・・・。


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おい、ハヤト。
小川監督と何を話していたんだよ?


「内緒だっ!」


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ポニーでもね、総監督、監督、コーチたち・・・。
ハヤトは本当に指導者に恵まれている・・・。


人との出会いを大切にして、そして感謝をして・・・。
人を想い、想われながら・・・。


大好きな野球と向き合ってほしい・・・。


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野球少年は誰もが同じ。
グラウンドに立つ全ての選手。


誰かに託された「夢のバトン」を持っているんだ・・・。



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13歳。
いろんな事を自分で考え始めた君・・・。