いつもと同じカキーン曜日に。

hayatonooyaji2007-04-27

正直に言わせてもらうと、
僕は、少年野球が好きではなかった・・・。
あくまでもそれは単なるイメージだけでの話ではあったのだけれど・・・。


休日の校庭で、大人が子供たちを怒鳴りつけている光景はね、
一般人から見れば異様に映るし、不快極まりない姿に思えたからだ・・・。


「オ父サン、僕、野球ヲ習イタイノ・・・。」
小学校に入学したばかりの息子に言われた時は、とても戸惑った事を憶えている。
実を言うと、一番反対していたのは僕だった・・・。


小さな息子の頑固さを初めて知ったのも、今から思えばこの時だった・・・。


「ドウシテモ僕ハ、野球ヲ習イタイノ・・・。練習ヲ見ニ行ッタンダケド、
 僕ト同ジヨウナ小サイ人モイタヨ・・・。」


息子と手をつないで小学校の校庭へ行ったんだ・・・。
その時のね、つないだ手のひらの感触ならハッキリと思い出す事が出来る。
否、それは思い出そうとするようなものじゃない・・・。
あの日の息子の小さな手のひらの感触は、今もなお僕を突き動かす原点なんだ・・・。


手をつないで小学校の校庭へと向かったあの日・・・。
大きな僕の手のひらの中の息子の手は、なぜだかとても熱かった・・・。


ギュっと握るとね、ギュっと握り返してきた・・・。
あの日のハヤト・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


野球の好きな子供たち・・・。


現在、とても大きくなっている君だってさ、
野球を習い始めた頃はね、きっと小さな手のひらだったはずだ・・・。


その頃の君に会いたいなぁ・・・。


オジサンは君に会いたいなぁ・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ギュっと握手がしたいなぁ・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


子供たちの側に立ち続けよう・・・。


カキーン曜日、
ハヤトの練習に付き合いながら思っていた・・・。


ハヤトよう、
君の野球を通じて知ることが出来た子供たちをさ、
彼らの強さや眩しさをさ、
君への想い以上に大切にしなければならない僕がいる・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


いいよね、
ハヤト、君は君の野球で輝けたのなららいい。
父さんはね、父さん自身の野球を楽しむつもりだ・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


野球少年たちと握手をしてみよう。


きっとね、まだまだ熱いんだろうよ・・・。


手のひらの熱さ・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・