野球の風を感じたかい?

hayatonooyaji2007-05-05

カチャン・・・カチャン・・・カチャン・・・キッ!
夕刻、自転車の音が僕の仕事部屋に聞こえる・・・。
おっ、野球小僧が帰ってきた・・・。
今日はどんな様子だったのだろう?ってね、いつも僕は思うのだけれど、大体は帰宅後の第一声で解る。


「ただいま〜♪」


そんな調子の声を聞かせてくれると、親父もウレシイ気持ちになる・・・。
仕事の都合で子供たちの野球を見ることが出来なかった休日は特に・・・。
野球を習わせてあげて良かったなぁ〜って実感する瞬間なんだ・・・。
それはね、きっと僕だけじゃないはずだ。
野球を習っている子供を持つお父さんやお母さんたち、みんな同じなんだと思う・・・。


野球少年たちにお願いがある・・・。
気を付けて自転車に乗って家まで帰るのはもちろんの事なのだけれど、
玄関のドアを開けたらね、元気一杯の声で言ってほしいんだよ。


「ただいま〜♪」ってさ。


お母さんもお父さんもシアワセな気持ちになってくれるぞ。
それを親孝行と呼ぶ。
小学生の野球小僧もな、中学生の野球小僧もな、
それが出来たら孝行球児なり・・・。


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「ただいま〜♪」
元気一杯に帰ってきたハヤトは、いつになく饒舌だった。
今日の先輩たちの試合の様子を、目を輝かせながら話してくれた・・・。
うん。うん。そうかぁ〜。
そんな返事をしながら僕は、シアワセな気持ちで一杯だった・・・。


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心・技・体。
全てに充実した強豪同士の対戦は、とても素晴らしい試合だったらしい。
まさに興奮冷めやらぬハヤトの様子からも伝わってきた・・・。


監督のブログを拝見させて頂き知る。


早朝のグラウンドで、ロングコックスの先輩たちは、それぞれの守備位置を自らの手で整備したそうだ・・・。
祈りながら、願いを込めながら・・・。


後輩たちの集合時間よりも早い時刻に、だ・・・。


何と気高き野球を学ぶ姿勢だろうと思う・・・。


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端午の節句
屋根より高い鯉のぼりなんてさ、滅多にお目に掛かれなくなってしまったけれど、
現在もなお、少年たちの心は純粋で真っ直ぐだ・・・。
野球を学ぶ。
野球から学ぶ。
全ての野球少年たちは、信じるに値する存在だ。


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ブロック塀の上に置いてある鉢植えの花々の写真を見てほしい。


咲いている花もある。
咲きそうな蕾もある。
咲いたばかりの花もある。
まだまだ小さな蕾もある。
みんな太陽に向かって精一杯に背を伸ばしている・・・。
どれもこれも、懸命な姿の美しさに僕は魅せられてしまう・・・。


「野球少年の花」ってね、
僕は勝手に名付けた・・・。


この鉢植えの花々たちはチームメート・・・。


みんなみんな必ず咲く・・・。


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いつの日かきっと・・・。