シアワセのカタチ
何度もね、このブログで使っている写真で申し訳ないのだけれど・・・。
この写真は僕の宝物なんだ・・・。どうか許してほしい・・・。
小学校1年生、人生初打席のハヤトの姿・・・。
何度も何度も見ては笑う・・・。僕は笑う・・・。
そして、少しだけ心が暖かくなる・・・。
思えば、「僕、野球ヲ習イタイノ・・・。」の直後の写真なんだものね・・・。
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今日、一緒に練習をした後に、ね・・・、
この打席についての話をハヤトと交わした・・・。
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この時、僕は3塁側のコーチャーズボックスの中にいて見ていた・・・。
しっかりと見ていたんだよ・・・。
微動だにせず、ハヤトは三球三振・・・。
それが僕の記憶だった・・・。
でもね、ハヤトはハヤトのくせに、この打席についての記憶を鮮明に持っていたので驚いた・・・。
「三球三振じゃなかったっ!
ストライク、ストライク、そんでもってボール・・・。
最後にストライクで三振だった。
断じて言わせてもらうけどさ、三球三振じゃなかったんだ!
一回もバットを振らなかったけれど・・・。」
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たぶん、僕の記憶なんかよりもね、きっと本人の記憶こそが正しいんだろうね・・・。
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こうやって中学生の息子と話が出来る。
それを僕はシアワセと呼んでいる・・・
何球何振なんてさ、それは些細な事だよな・・・。
こうやって会話が出来る事こそが大きい・・・。
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僕の夢の中にやって来るのは、ね、ちょうどこんな頃のハヤト。
生まれて初めての野球のユニフォームを着た時にね、笑っていたハヤトの顔・・・。
その顔が忘れられない・・・。
その顔が忘れられない僕が、現在の僕の原点なんだ・・・。
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僕は、大きな野球少年に会ってもね、
いつだって想像するんだよ。
この子の小さかった頃の姿と、
生まれて初めてユニフォームを着た時に見せたであろう笑顔を・・・。
いつでも想像しているんだ・・・。
それが僕の原点・・・。
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声変わりもしやがって・・・。
でもね、こんな親父と一緒にいてくれる現在のハヤト。
中学生のハヤト・・・。
いいかい?
あと何十年か過ぎたならば、ね・・・、
僕は再び現在の君に会う事が出来るんだろうね・・・。
中学生の君の姿すら懐かしく思い出すんだろうね・・・。
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シアワセのカタチはひとつじゃない。
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僕の夢の中に出ておいで・・・。
いつでもいいよ。
父さんはね、
いつだって君を待っているんだよ。