hayatonooyaji2007-11-21

どれぐらいぶりだろうか・・・。
きちんとしたCDショップで新譜のアルバムを買った。


中島みゆきさんの、「I Love You、答えてくれ」だ・・・。


このアルバムの2曲目に入っている歌、「顔のない街の中で」をラジオで聴き、
心の奥深くを強くえぐられるような感激を覚えたんだ・・・。


僕がいつも考えている事を、みゆきさんが歌にしてくれたような不思議な感覚だ・・・。


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 「見知らぬ人の笑顔も 見知らぬ人の暮らしも
  失われても泣かないだろう 見知らぬ人のことならば」


 「ならば見知れ 見知らぬ人の命を
  思い知るまで見知れ
  顔のない街の中で
  顔のない国の中で
  顔のない世界の中で」


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やっぱりどうしてもね、今、僕たちが生きている時代は、困難が多くて混沌としている。
相変わらず流れてくる悲しいニュースは後を絶たない。


僕らはただ、潰れそうになる胸の痛みをじっと耐えるしかないのか?


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唐突かもしれないのだけれど、僕は、ふと思った・・・。


自衛隊員のお父さんがね、イラクに行っている間ずっとずっと、
お父さんのグローブを磨き続けた小さな野球少年の事を思った・・・。


彼の小さな胸の中だってさ、きっと痛みで溢れそうになっていたに違いない・・・。


どんな想いで小さな野球少年は、お父さんのグローブを磨いていたんだろう?


一番悲しかったであろう時、
一番寂しかったであろう時、


一粒の涙たりとて流さなかった強さがあった。


信じるに足る強さがあった。


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僕は、小さな彼の心の強さに光を見たのだった。
僕は、それを思い出していたのだった。


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そうだよ・・・。
今、
また一人の野球少年が闘いに挑む。
決して負ける事の許されない闘いを始めた。


多くの仲間たちが、彼にメッセージを贈る。


「絶対にグラウンドへ帰って来いよ!」


チームは違っていてもね、いつまでも同じ夢を追い続ける仲間たちだ・・・。


誰かの痛みを感じる心。
自分の痛みを感じてくれる仲間を持つ事。


信じるに足る、少年たちの強さがある。


負けるな!負けるな!負けるな!負けるな!


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野球の神様、
彼をどうか守りたまえ・・・。


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顔のない世界かもしれない・・・。


でもね、僕らだけは顔を持とう。
心を持ち続けよう。