明日は明日の風が吹き また陽は昇る。

とりあえず問題なく大会に参加出来るそうだよ。
今、高野連が決定を下したとの報を、ラジオのニュースが伝えている・・・。
そうだよ、あたりまえだと思うと同時に、
良かったと、ホッと胸を撫で下ろしている自分に気付き、僕は戸惑う・・・。


これは、高校球児たちを傷付けてしまうような事件ではなかったんじゃないか?


新婚旅行先でね、世界遺産に落書きをしてしまった監督と、
球児たちの汗や涙や夢は、まったく別の問題なんだもんな・・・。
自分たちを導いてくれた監督と離れる事はさ、とっても不安だろうけれど、
ガンバレガンバレ・・・。


甲子園を目指し、ガンバレガンバレ!
輝く夏の空に、カキーン!の音を響かせておくれ・・・。


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みんなみんな眩しい夏に・・・。
みんなみんな輝く夏に・・・。


カキーン!


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朝日新聞の兄ちゃんから頂いた冊子を見る。
みんなみんなイイ顔をしているんだよ・・・。
シアワセそうな顔なんだよ・・・。


選手のひとりひとり、
マネージャーの女子生徒さんのひとりひとり、


ひとりひとりにね、ひとつずつ、
ひとつずつのきっと、かけがえのないドラマがある・・・。


おおっ、青春・・・。
青春だなんて口にするとさ、クサイって言われてしまうだろうか?
それでもいいや、僕はずっと口にしてやろう。
青春!青春!青春!わっはっは!
クサイ?
わっはっは!構うもんか!
親父ってヤツはな、元々臭いモンだ・・・。
悪いな!ベイベ!


ガンバレガンバレ!
誇り高く君らしく!
胸を張れ!ハト胸だ!クルック〜!
ヒザの裏を伸ばして立て!
立て!立つんだ!ジョー!


90回目の夏!
日本中の高校球児たちにエールを贈ろう!


わっはっは!
カキーン!


青春!青春!青春!青春!