強くなるということ。

hayatonooyaji2008-07-03

90回記念大会となるこの夏の甲子園・・・。
そこに向けて、そこに向かってきっと、全国津々浦々で多くの少年たちの闘いがある。
僕は、そんな彼らの全ての闘いが誇り高きものでありますようにと、今、祈らずにはいられない者である。
野球は楽しいんだ・・・。
野球は素晴らしいんだ・・・。
どうか、みんなみんな輝いておくれよ・・・。
阿久悠さんの詩、「敗れざる君たちへ」は、すべての野球少年たちに贈られたエールだ・・・。
試合に負けてもいい・・・。
甲子園は遥か彼方であったとしてもいい・・・。
でもね、遥か彼方の夢に向けて進もうとした意志を君は確かに持っていたのだ・・・。
それこそ素晴らしい事なのだと僕は思うよ・・・。
試合に負けてしまった?
だが、信じてくれ、君は決して敗れてはいない・・・。


地方大会の結果が小さく新聞の片隅に載る・・・。
名前も知らない高校が大差で負けている・・・。


大差で負けてもいいんじゃないか?
それに何かを言えるような我々大人たちであるのか?
大差で負けた・・・。
きっと、そこにも野球の好きな少年がいた・・・。
たくさんたくさん泣いただろうに違いない・・・。
僕は、そんな彼の肩を叩いて言ってあげたいんだよ・・・。


君は、敗れてなんかいない・・・。
君は、遥かな夢に向かって一歩を踏み出した勇者だ・・・。
僕は、野球を続けた君を誇りに思う・・・。


君の青春の全てを僕は、眩しいと感じるんだよ・・・。


甲子園の開会式を僕は、たぶんテレビで見るだろう・・・。
でもね、忘れないでいようと思う・・・。
ここを目指した全ての少年たちの想いを・・・。


信じ続けておくれよ・・・。
野球は楽しいんだ・・・。
野球は素晴らしいんだ・・・。


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今、思う事が僕にはある・・・。


いつもいつも見ている冊子がある・・・。


これは、ね、朝日新聞さんにお願いすれば誰だって無料で受け取れる本なんだ・・・。


配達員のお兄さんに声を掛けて受け取ってみてほしい・・・。


地域のね、全ての高校の野球部の様子が載っている・・・。


みんなみんなイイ顔で・・・。


知ってるあの子。
知ってるこの子を探してみてほしい・・・。


みんなみんなイイ顔なんだ・・・。
やっぱりね、笑顔ってイイよね・・・。


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みんな等しくイイ顔だ・・・。


甲子園常連校の選手も・・・。
近くの公立校の選手も・・・。


僕の目には、みんな同じ笑顔に見える・・・。


みんなみんなきっと、野球が大好きなんだもんね、
みんなみんながんばれ!って、僕は思う・・・。


みんな同じ・・・。
野球に魅せられた少年たちの表情は同じ・・・。


一人残らず輝いてほしいよ。
一人残らず駆け抜けてほしいよ・・・。


だってさ、みんな等しくイイ顔なんだもんね・・・。


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そこに中学野球を考える・・・。


申し訳ないのだけれど、


軟式も硬式もない・・・。


シニアもボーイズもポニーもない・・・。


きっと、その選手にふさわしい道があったんだ・・・。
誇り高いイイ笑顔で進んだ野球の道があったんだ・・・。


小さな視野で中学野球を見てはいけないよな・・・。
今、恥ずかしいけれど僕は気付く・・・。


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来年、
第91回大会でもさ、こんな立派な冊子があるんだろうか?


どんな高校でもいいんだ・・・。


1年生の、そう、
練習着姿でね、
笑っているハヤトの写真があったらさ、僕はどんなにかうれしいだろう・・・。


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しっかりと考えよう・・・。


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青い空を見上げる・・・。


阿久悠さんの眼差しを探せる事が出来るだろうか?


それこそが今、
僕らに問われている事なのだと思うのだけれど・・・。


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本当の強さとは何か?