ちっちゃな女神。
日曜日の江東ライオンズスタジアムでのこと・・・。
お手伝い&応援に行っていた僕とカミさんは、選手たちより一足先に、遠征用の荷物を車まで運んだ。
僕のワゴン車には、ずっとメガホンを持って一生懸命な応援をしてくれた2年生の選手たち5人と、トレーナーのK先生、そしてカミさんと僕。
僕にとって、今度こそ最後なんだ・・・。
江東ライオンズ根津スタジアム・・・。
たくさんの野球の風を深呼吸させて頂いた、
大切で、大好きな場所・・・。
準決勝と決勝の3試合を、滞りなく行う事が出来た野球な一日だった・・・。
江東ライオンズの関係者の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいだ・・・。
泣いても笑ってもね、残りは僅か2週間・・・。
僕は、目を閉じて深呼吸をした・・・。
江東グラウンドの野球の風を嗅いだ・・・。
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「あら?あの女の子、どうしたのかしら?」
心配そうなカミさんの声がした・・・。
見ると、ちっちゃな女の子がね、片足だけに靴を履いてケンケンをしていた・・・。
ケンケンをして、時々チョコチョコっと走っていた・・・。
その様子がとても可愛らしかった・・・。
駐車場だからさ、目を離したら危ないのだけれど、周りには多くの大人の人がいてくれて安心・・・。
靴を履いていない片っぽの足は、ビニール袋で包んでいた・・・。
グラウンドではね、ちっちゃな子をよく見かける。
選手の弟だったり妹だったりする・・・。
そんな子たちがさ、危険な目に遭わないように、
僕たち大人がしっかりと見守っていてあげなければって思う・・・。
ケンケンケン・・・チョコチョコチョコ・・・。
ケンケンケン・・・チョコチョコチョコ・・・。
靴、失くしちゃったのかな・・・。
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「あらま!あの女の子が女神ちゃんだったのね・・・。」
今日、スポーツ記者の瀬川ふみ子さんのブログを読んだカミさんが言った・・・。
女神ちゃん(小学1年生)の靴のいきさつを知る・・・。
決勝戦の様子を取材に来ていたお母さんに同行して、
女神ちゃんも江東グラウンドにいたんだ・・・。
靴、落としてしまったんだね・・・。
「かわいそうに・・・。
きっと本人はビックリしちゃったでしょうね・・・。」
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「え?あの女の子はね、オレの前を歩いていたよ・・・。」と、ハヤトが言う・・・。
決勝戦に敗れ、涙ながらにマイクロバスに向かって歩いていた清瀬ポニーズの選手たちと一緒にいてくれたんだね、女神ちゃん・・・。
「この子、靴をどうしちゃったんだろうって思ってたんだ・・・。
でもね、がんばって歩いていたよ・・・。
足は痛かっただろうけれど、坂の所の階段だってがんばって登っていたよ・・・。」
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きっとね、その様子はさ、みんなの心を癒してくれたんだね・・・。
女神ちゃんは、やっぱり女神ちゃんだったね・・・。
どうもありがとう・・・。
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女神ちゃん・・・。
オジサンもね、同じ所にライターを落としちゃった事がある・・・。
仲間だね・・・。