学力と知力。

しばし卒団に関する話題が続くことを御容赦願いたい・・・。
何としても書き残しておきたい事柄や、
それらの中の「言葉たち」から受けた示唆があまりにも多かった。


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ある来賓の方の挨拶に感銘を受けた。


この方は長いこと学童軟式野球の指導をなさっていて、
ずっとずっとポニーリーグへ送り出した教え子たちの様子を見守っていて、
再び新たなる門出を彼らが迎える日に、こうして祝辞を述べに来て下さったんだ・・・。


それは素晴らしくて、とてもありがたい事だと僕は思う。


小さな頃からね、ずっと手塩にかけて育てた野球少年たちへ贈る言葉は温もりがあった。
学童(小学生)の野球と中学生の野球が、つながる・・・。
このつながりは、そうだよ、とても大切なものなんだよね・・・。
たとえそれが硬式のクラブチームでなくてもいい。
軟式のクラブチームでもいい。
あるいは学校の部活の野球部でもいい。
多くの進路を子供たちに提示出来る学童の指導者の人は、とても懐が深い・・・。
こんな人こそ、そう、小さな野球少年たちの傍にいるべき人なんだ。


「みなさん、卒団おめでとうございます。
 みなさんに持ってほしいものは、
 学力、体力、そして、知力です・・・。」


それはとても意味がある言葉だった。



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「父さん、学力と知力って違うのかな?
 それとも同じなのかな?」


卒団式の翌日、ハヤトは僕に尋ねた・・・。
よく話に耳を傾け、とても深く考えていてくれた事が僕はうれしかった。


そうだ。
学力と知力は、ね、断じて異質なものだ。
まったく異なるものなんだぜ。


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学力は解るだろ?
学校で教わる大切な知識の事さ。


知力は、・・・そうだな、
知恵と言い換えてもいい・・・。


どちらも不可欠なものだ・・・。
必要なものだ・・・。


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示唆に富んだ素晴らしい来賓挨拶だった。


中学生の野球少年に贈るべき言葉だった。


学力と体力・・・。
僕が見る限り、大丈夫だ。
清瀬ポニーの選手はね、み〜んな持ってる・・・。
ノープロブレム!さ・・・。


あとは知力だ・・・。


しっかりと知恵をつけなさい・・・。


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カキーン!なオジサンな僕が言っても説得力に欠けるけれど・・・。