シアワセな時間に。

「ああっ、ハヤトの親父!・・・なぜに半袖?」


昨日、僕が30周年記念式典会場へ着いた時、多くのみなさんから言われた・・・。


ええっ!だってポニーTシャツ着用って連絡が!と思い、キョロキョロと周りを見ると、
みんな長袖シャツの上にポニーTシャツを着ていた・・・。
な〜るほど、そんな着用の仕方もあったんだね・・・。
ひとつ利口になった気がした・・・。
だが、半袖で来ちゃったんだから致し方あるまい。
無い袖は振れぬとは、まさしく僕の状況だ・・・。


半袖のヒトは僕だけだ・・・。
ジャンバーさえ羽織ったまんまのヒトが多い中、半袖のヒトは僕だけだ・・・。


だが、それよりも何よりも、ちっとも寒そうに見えない(見られない)僕自身が寂しかった・・・。


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事実、ちっとも寒くはなかった。
式典の設営から運営に至るまで、現役の父母会の方々の暖かさに会場は包まれていたし、
30年もの長きに渡り、清瀬ポニーを守ってこられた方々の熱意は字の如く熱かったんだ・・・。


半袖でも僕は、うっすらと汗ばんで、誰よりもテカテカしていたんじゃないだろうかと思う・・・。


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開会の辞から司会を務められたのは、
3期生のOB会長だった。

まさしくエンターテナー感覚抜群で、乾杯以降の懇親会も大いに盛り上がった・・・。


「私たち3期生は現在、42歳になります。
 現役の選手たちは息子のようなものだと言っても過言ではありません。」


347人の清瀬ポニーのOBたち・・・。
30年もの時の流れを超えて、野球の好きな少年たちの心は今、一つに繋がる・・・。
この機会に地域の中で、そう、OB会の活動も活発になったならば素晴らしい事だ・・・。


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3期生たちは、僕の同級生にあたる・・・。
幼なじみの良き野球少年たちと、僕は再会した・・・。
テツロウくん。
シンゴくん。
それから、ね、リョウスケくん、こと、塚本コーチ。


塚本コーチならばいつでも会えるんだけれど、
シンゴくんとテツロウくんとは、実に中学校の卒業式以来の再会だ・・・。


42歳・・・。
いつの間にかバカボンのパパの年齢を追い越した僕らだ・・・。
42歳・・・。
僕らは今、人生の正念場を生きている世代なのだけれど、
テツロウくんもシンゴくんもリョウスケくんも、みんなシアワセそうな顔をしていた・・・。
僕はそれが嬉しくて、感激した・・・。
心がジ〜ンとした・・・。


さすが幼なじみだ。
「ところで、なぜに半袖?」とは、言わないでいてくれた・・・。


幼なじみの同級生がさ、
息子の先輩だったりする・・・。
30年に及ぶ清瀬ポニーの歴史を、あらためて偉大だと感じた・・・。


ちなみに、清瀬ポニーのホームページの掲示板に登場した「シンゴの親父」さんは、
大野代表だ・・・。
パーマをかけ、とってもオシャレな髪型になっていた。


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心豊かに、暖かな時間を過ごせた昨日・・・。
振り替え休日の今日は、午後から生憎の雨・・・。


土日は晴れますように・・・。
カキーン!の音が聞こえますように・・・。


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そうそう、
昨夜、僕がホッコリとした気持ちになって帰宅した時、カミさんに言われた。


「あああっ!やだっ!・・・なぜに半袖?!」


う〜む、外でも家でも同じセリフを聞いたな〜。


「あのね、私は仕事に出掛ける前に長袖を出しておいてあげたのよ!」


う〜む、気が付かなかった・・・。


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半袖ハンサム。