当時から冬至は。

お風呂に入る・・・。
仕事を終えて、一番最後のお風呂に入る・・・。
ちょびっとぬるいかな?と思い、僕は「追いだき」のスイッチを押す・・・。
「オイダキヲシマス。」ってね、綺麗なお姉さん(たぶん)の声がするんだ・・・。
このお風呂の声がさ、男性の声だったら結構嫌だろうな・・・。
な〜んて事を思いつつ、しばし僕は浴槽に身を沈め、お湯が熱くなるのを待った・・・。


プヨプヨ・・・、プヨプヨ・・・。
浮かんでいるのは柚子・・・。
僕んちでは、布に包んだ柚子をテルテル坊主みたいにして浮かべている。
プヨプヨ・・・、プヨプヨ・・・。
ほのかな香りが心地よい・・・。


冬至だったからね、晩御飯にはカボチャも食べた・・・。
ホクホクほっこり甘くて美味しかった・・・。


え?なぜに冬至にはカボチャと柚子湯なんだろうって?
それは僕にも解らん・・・。
ただ、大昔からずっと、冬至はカボチャと柚子湯だったそうだ・・・。
当時から冬至はカボチャと柚子湯・・・。
冬至は当時からカボチャと・・・、え?しつこい?
申し訳ない・・・。


だが、柚子湯で身体は温まった・・・。
なんだかとってもシアワセな気分の風呂上り・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・