夏の勲章。

「あの夏」を持っている人を、僕はとても羨ましく思う・・・。
「あの夏」を心の中に持っている人を、僕は心から尊敬する・・・。


1984年の「あの夏」。
高校3年生だった島田くんと初芝くんは、それぞれに大切な夢を抱いてグラウンドで対峙した・・・。
流れる汗を拭いて聞いた歓声や、「あの夏」の太陽の熱さは、等しく忘れ得ぬ感動の思い出になっているだろう・・・。
42歳のオジサンになった今でも、「あの夏」の一瞬は、勲章のようなものだ・・・。
「スゴかったんだよ、初芝は・・・、丸太ん棒のような腕をしていた・・・。
 でもね、先取点を奪っていたのは俺たちだったんだぜ・・・。」なんてね、
誇らしい「あの夏」の勲章を話せる、島田コーチのイイ笑顔が羨ましい・・・。
これだけの時が経てば勝者も敗者もない・・・。
ただ、悔いなく青春を走り抜けた者だけが持つ、爽快感がある・・・。


お互いの息子たちが野球を学んでくれたお陰で出会えた仲間だ・・・。


「あの夏」を大切に持ち続けているトモダチがいる・・・。
僕は、それを誇らしく思う・・・。


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今、野球を習っている小学生や、中学生に願う・・・。
「その夏」を必ず迎えておくれよ・・・。


日本中の小さな野球少年たちに願う・・・。
何年後だろう?
必ず「その夏」を迎えておくれよ・・・。


だって君たちはみんな今、こんなに野球をがんばっているんだもんな・・・。


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生まれて初めて野球のユニホームを着た日の笑顔を忘れないでおくれ・・・。


高校3年生の「その夏」・・・。
生まれて初めて野球のユニホームを着た時の笑顔と同じ笑顔の君がいたら、
それが一番のシアワセなんだもの・・・。


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すべての野球少年たちが高校球児になれたらいいな・・・。
それは決して夢ではないと思う・・・。


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ようやく写真を入手したよ。
今年、「もうひとつの甲子園」で栄冠を手にした球児たちの姿だ・・・。



働きながら学び、それでも誇り高きカキーン!がある・・・。


あっちにもこっちにもそっちにも甲子園は、ある・・・。


人生いたるところに甲子園あり!だ・・・。



野球が出来るヨロコビを知っている球児たちだ・・・。
彼らの「この夏」が、いつの日か「あの夏」になった時、
彼らはきっと、とても心豊かな人生を歩んでいるだろうな・・・。


「あの夏」を持っている人が、僕は本当に羨ましい・・・。


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「その夏」に向けて、
これからもカキーン!だ。