心ひとつで。

心ひとつで、ね、
こんなに違い、こんなに変わる・・・。


心の持ち方ひとつで、ね、
こんなに変わり、こんなに違う・・・。


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今日は、そんな話をしよう・・・。


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綺麗だった桜の花も、そろそろ見納めだ。
風が吹くたびハラハラと散り、ヒラヒラと舞う・・・。


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まだ就学以前なのだと思う・・・。
ちいさなちいさな子供たちが、芝生の広場でジャンプして、
頭の上を舞う桜の花びらを掴まえようとしていた・・・。


ジャンプしてパチン!
ジャンプしてパチン!
頭の上で両手をパチン!


ヒラヒラと舞う淡いピンク色の花びらと、
ちいさな子供たちの様子がとても可愛かった・・・。


汗ばむほどに暖かい春の日差しの中で・・・。


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娘が窓を開けると、桜の花びらたちが部屋に入ってきた。
ベッドの上に、勉強机の上に、花びらが乗る。


「わぁ、うれしい!
 桜が部屋に入ってくるなんてシアワセ!」と、
僕の娘は喜んだ・・・。


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ちょうどその時ラジオから聞こえた、ある聴取者からの便り・・・。


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「部屋の中に桜の花びらが舞い込んできてウンザリです。
 掃除をしても次から次に入ってきます。
 桜は綺麗だと思うのですが、掃除の事を考えるといつも、この季節は憂鬱です。」


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同じ出来事でもね、
人によって考え方は違う・・・。


でも、どうだろう?
憂鬱になってしまうのと、シアワセを感じてしまうのと、
どっちがいいだろう?


僕は、そう考えた・・・。


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心ひとつで、ね、
こんなに違い、こんなに変わる・・・。


心の持ち方ひとつで、ね、
こんなに変わり、こんなに違う・・・。


憂鬱よりもシアワセの方がいいんじゃないだろうか?


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桜の花びらが舞う・・・。


あと少しで今年の桜も見納め・・・。


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