息子の高校は全寮制ではない・・・。
そして、強豪校ではない・・・。
「特待」はおろか、「スポーツ推薦」の制度すらない。
だが、「良き流れ」、「良き伝統」を全員で生み出そうと言った気概に溢れている。
その野球部のグラウンドに満ちる熱気や、そこに吹く野球の風は、
野球の神様の存在を再認識させてくれるほどの素晴らしさだ・・・。


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上級生が率先して雑務をこなす・・・。
下級生は、うかうかしていられない・・・。


最上級生の、第一線で活躍する選手たちが我先にと、グラウンド整備に汗を流す。
それは、よ〜く考えたらあたり前の事だ・・・。
自分のサンクチュアリ(聖域)なんだからな、
ボールがイレギュラーしないように、エラーに繋がらないように、
しっかりとしっかりと心を込めて整備するんだ・・・。


下級生たちはそんな背中を見ているんだもんな、
野球を学ぶって事は、イコール、心を鍛える事なんだと感じられるんだろうなって思う・・・。


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強豪校ではないのだけれど、
良き野球の高校だ・・・。


もしかしたらね、
新しい何かを高校野球の世界に生み出す力を持っている高校なのかもしれない。


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