親元を離れて過ごしている何人かの少年たちの現在の様子を聞き、
どうにか励ます言葉を贈れないだろうかと考え、僕は昨日の日記を書いた・・・。


彼らはみんながんばってる。
みんな高い志を持って進んだ・・・。


高い志を、より高い志へと、
昇華させる事が出来るのはきっと、彼ら自身の心だけだ・・・。


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「全寮制の強豪校」、
その言葉に付随する幾つかのキーワードの中に、
「伝統」という言葉がある。


「伝統」という言葉の中にも、
「悪しき伝統」と、「良き伝統」がある。


元来、まず間違いなく、「悪しき伝統」がはびこる。
だが、「悪しき伝統」とは、必ず終焉を迎えるものだ・・・。
「悪しき伝統」を止め、「良き伝統」へと流れを改める誰かが必ず現れる。
勇気を持った誰かが必ず出てくる・・・。


先輩から自分がされた嫌な事を、
自分は決して後輩にはしない・・・。


そんな勇気を持った誰かが出てくる・・・。


昨日の日記で僕が、がんばれ!と言葉を贈った少年たちはみんな、
勇気を持った誰かになれるだけの資質を持った少年ばかりである・・・。


がんばれがんばれ!
悪しき伝統を断ち切れ!
良き伝統の流れを生み出せ!


期待してるよ。
君たちの大好きな野球・・・。
君たちの大切な野球・・・。
その野球を、より良きものにするのは、ね、
君たちの勇気だ・・・。


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カキーン!だ・・・。


もう一回言おう、


がんばれ!