娘との一時・・・。

夕方、予備校へ出掛ける娘を駅まで送る・・・。


次第に雨が強くなっているし、何よりも近づく台風が心配・・・。


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家の駐車場から僕が車を出し、玄関前に着ける。
その頃合を見計らって娘が出てくる。
高校3年生女子、
嫌がらず助手席に座ってくれてうれしかったりする僕。


娘命!
親父ってのはな、本当に娘にはデレデレだ・・・。
たぶん、僕に弱点があるとすれば、ね、それは娘だろう・・・。
娘とは父親にとって一番弱い部分なんだよ・・・。


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駅のロータリーで娘を降ろす。


行っておいで・・・。
いつだってそうさ、精一杯がんばればいい・・・。


「じゃあね、パパ、ありがと!」
ひらひらと娘は、駅の階段を昇る・・・。


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家に僕は帰り、車を駐車場にしまう・・・。
そして玄関のドアを開けようとして気付く・・・。


げげっ、鍵が閉まってる!
僕は、車の鍵しか持っていないのだった・・・。


娘は丁寧にも鍵を閉めて僕の車に乗ったのだった・・・。


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どうしようかにゃん・・・、


ナースのカミさんは日勤でな、
病棟の患者さんたちは現在幸いにもみなさん元気なようで、
結構帰りは早いと思われるのだけれど・・・。


それまで僕は家に入れないのかい?ベイベ・・・。


お〜い、早く帰ってきて!


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どんどん雨が強くなる・・・。
本当に大きな台風みたいだ・・・。
被害が少ない事を祈ろう・・・。


それでもね、金木犀の香りを感じてうれしくもなる・・・。


カミさんが帰ってくるまで、
しばらく車の中で休んでいるとしよう・・・。