広大な河川敷の中にある、私立E高校硬式野球部グラウンド・・・。
やっぱりいいよなぁ、河川敷も・・・。
この季節の風は冷たいのだけれど、深呼吸をすればスッとする。
球児たちのカキーン!の音が澄んで聞こえるんだよ・・・。


息子たちの高校の野球部のみんなも、
E高校の野球部のみんなも・・・、なっ、
がんばれ!がんばれ!誇り高くカキーン!だよ・・・。
二度とない高校時代を野球に賭けた君らのひとりひとりよ、
大丈夫だよ、どんなにつらくても苦しくても、大丈夫だよ・・・。
僕はいつでも傍にいて、君らの涙も挫折も笑顔も喜びも、
ぜ〜んぶひっくるめて全力で肯定してやる・・・。


わっはっは!カキーン!だ!
野球の神様を信じる君らはみんな僕の息子たちだ・・・。
燃えろ!投げろ!駆けろ!打て!
自分だけの野球の物語(人生)を大切にしておくれ・・・。

ネットの手前に見えるでしょ?
青いユニホームを着た小さな野球小僧の姿・・・。
この小さな彼らは、ね、どんな想いで高校生のお兄さんたちの野球を見つめているんだろう?
河川敷の風は冷たいけどね、それを考えると僕は心がポカポカと暖かくなる・・・。
野球ってさ、何と心豊かなるスポーツなのだろう・・・。
僕もただ野球の神様に感謝・・・。


お〜い、ちっちゃな野球小僧くんやい、
そこの青いユニホームの君たちだよ・・・、
おにぎりの中身はな〜に?
ちょっと見せて・・・。
おにぎり食べて元気いっぱいになって、そうさ、
君もしっかりと野球の物語の主人公になっておくれよ・・・。


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野球部の父母会の仲間たち数名と共に僕ら夫婦も、ね、「追っかけ」としてこの場所を訪れた・・・。


「楽しくてシアワセよね!」って、
メチャクチャ明るいケンタロウくん母が笑う・・・。


みんな笑顔でその言葉に頷けるのだから僕らもシアワセ・・・。


E高校の父母会の方々が熱いコーヒーを持って来て下さった・・・。
そちらの方々も笑顔だった・・・。


僕たちはきっと、
同じ想いを持った仲間・・・。


野球を学ぶそれぞれの子供たちのおかげで出会えた仲間・・・。


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やっぱり野球はシアワセ・・・。


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薄曇の空の向こう、
かすかにお日様の様子が見える・・・。


シアワセな河川敷の風・・・。
ここにだって野球の神様の気配・・・。