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しばらく前の事だ。
夕方のスーパーまで夫婦で買い物に出掛けた・・・。
食料品の調達に、だ・・・。
僕は、買い物カートを押す係りだ・・・。
「ねえ、晩ごはんは何が食べたい?」な〜んてね、
カミさんは僕に聞くのだけれど、
僕がそれに答えると全て却下されるので悲しい・・・。
そりゃそ〜だ。
「何が食べたい?」って聞かれりゃさ、
ふつう、本当に食べたい物を答えるでしょ?
お寿司、ステーキ、カニ・・・とか、ね・・・。
却下されちゃうに決まってるよな、それらの食べ物なんて・・・。
だったら聞かなきゃいいのに・・・。
ぶつぶつ・・・、
ぶつぶつ・・・。
ぶつぶつと心の中で言いながら僕は、
ひたすら買い物カートを押す・・・、押忍!
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レジに並んだ僕らは、
レジ袋に買った物を入れる台のトコロにいる人を見〜っけ!
清瀬ポニー31期生、トオルくん母だ!
大切な野球の仲間だ・・・。
うれしいものだ・・・。
何気なく街の中で、ね、
子供たちの野球の仲間に会えるのはうれしいものだ・・・。
ニコニコ笑いながら話す・・・。
すると、トオルくん母は、
「いや〜ん、スッピンだから恥ずかしいです〜。」と言った・・・。
そこで僕は、カミさんの顔を指差し、
この人もスッピンですっ!って言ってあげた・・・。
スッピンだとね、こんな顔ですっ!
わっはっは!
ワンチーム、ワンスピリット、清瀬ポニーなんだもん。
清瀬ポニーのお母さんたちってさ、
OGも現役も、さ、スッピンだって綺麗さ!
ノープロブレム!
その場の雰囲気が和んだ・・・。
めでたしめでたし・・・。
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だが、車に戻った後、
カミさんが激怒していた・・・。
何でだろ?