僕は今、緊張している。
ものすご〜くものすご〜く緊張している。
緊張とは一切無縁の人生を43年間も歩んだ僕でさえも、今、
こ〜んなにこ〜んなに緊張している・・・。


胃が痛い・・・。
キリキリと痛い・・・。
あまりにも痛いのでキャベジンを飲んだ・・・。


お腹が痛い・・・。
キュルキュルと痛い・・・。
あまりにも痛いので正露丸を飲んだ・・・。


ドキドキする・・・。
足が震える・・・。
まさしく最高レベルの緊張だ・・・。


恐いよう・恐いよう・・・。
不安だよう・不安だよう・・・。


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「緊張」って言葉を漢字で書くとスゴイにゃ〜。
「緊」だろ、「張」だろ・・・、
どっちもピーンとな、まさしく張り詰めた文字だにゃ〜・・・。


胃が痛いよう・・・。
お腹が痛いよう・・・。


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「緊張」って漢字で書くとスゴクて恐いからにゃ〜、
「キンチョ〜」ってカタカナで書いてみよう・・・。
なんだか間抜けな言葉に思えて笑っちゃうにゃ〜。


わっはっは、わっはっは・・・、
・・・でもな、やっぱりお腹に力が入らないや・・・。


お腹が痛いんだもんな〜、
あんまりお腹に力を込めてもマズイよな〜、
変なモンが出ちゃったら情けないしな〜。


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キンチョ〜から脱却しなければなるまい・・・。


ぶつぶつ・・・、
ぶつぶつ・・・。


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「あなたが緊張しても仕方ないでしょ。」と、
カミさんに言われる・・・。


たしかに、な、
そうなのだけれど・・・。


こんなにキンチョ〜するのは僕、
生まれて初めてなり・・・。


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え?
何をそんなにキンチョ〜しているのか?って?


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明日、
愛娘が、そう、
センター試験を受けるんだ・・・。


娘の平気そうな顔を見てると僕は、
こんなにもこんなにもキンチョ〜するんだ・・・。


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娘を想う父の心・・・。