各地、強風による被害は、予想された以上に甚大であった。


亡くなった方や、大きな怪我をされた方も多く、胸が痛んだ・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・


吹き飛ばされた我が家のフェンス。


家族にも近隣の方々にも怪我は無かったのだけれど、
まったく被害は無かったかと問われれば、その答えは否である・・・。


フェンスは飛び、隣家の庭に落ちた・・・。


隣家の御主人が丹精を込めて育てていた、家庭菜園のネギをなぎ倒した。


申し訳ない想いで僕が謝ると隣の御主人は、
「いいんですよ、気にしないで下さい。」と言ってくださった・・・。


ますます申し訳ない想いが強くなり僕は、平身低頭お詫びした。


「お互いさまですよ、怪我をするような被害が無くて良かったじゃありませんか。」


それを笑顔で言ってくださったのだ。


なんと大きな心だろうかと、僕はひたすら恐縮し、そして感謝した。


「お互いさま。」


お互いさまという言葉の中に、
温かさや優しさ、
いたわりや慰めの心を感じ、
僕は泣きそうになった。


お互いさまという言葉もまた、
意識して使いたいと思う言葉だ・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・


忘れてはなるまい。