サラサラ・・・。
デカビタの空き瓶の中身は砂です。
真っ白な砂です。
母校の白いグラウンドの、ね、
真っ白な真っ白な砂です。
サラサラ・・・。
サラサラ・・・。
数えきれぬ程の素晴らしい球児たちの汗や涙を知る、とても綺麗な白い砂です。
デカビタの空き瓶に僕が詰めた、白いグラウンドの白い砂です。
サラサラ・・・。
サラサラ・・・。
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どどんと土曜日。
うっしっしの土曜日。
野球日和の土曜日でうっしっし。
土曜のうっしっし。
仕事の合間を縫い、僕は清瀬第2グラウンドへ行った。
肩から下げたカバンの中、
デカビタの空き瓶・・・。
第2グラウンドの隅っこに、
サラサラと白い砂を撒いた・・・。
等しく尊い野球の場所。
中学生の野球選手たちが輝きますようにって願い、
サラサラと白い砂を撒いた。
関東ローム層の黒い土の上、白い砂はキラキラ光り、やがて風に吹かれて飛び、そして見えなくなった・・・。
カキーン!
まさしくカキーン!と聞こえる野球の風の中で僕は、清瀬ポニーの全選手はもちろん、日本中の野球少年たちが健康でありますようにと祈った・・・。
健康でいておくれ。
いつまでも元気いっぱいに走り続けておくれ・・・。
わっはっは、
真っ白な砂は、僕のお土産なり!
え?
お菓子とかが良かったってか?
ス、スマン、
だって人数が多いんだもん・・・。
白い砂だけで許して・・・。
デカビタの空き瓶は、ね、
きちんとゴミ箱に捨てました・・・。