高校の野球部父母会の応援Tシャツを着る・・・。
純白の生地に、サクラ色でマークがプリントしてあるTシャツを着る・・・。
夏の名残りの暑い日曜日・・・。


残り一年足らずの時間、
僕は、父母会の中のひとりの父親として、息子たちの姿を追う・・・。
そして、この目で、
息子の青春が駆ける軌道を、この胸に記憶として刻み込もうと思う・・・。


純白の応援Tシャツを着て、
揃いの帽子を被り、
サクラ色のタオルを首にかけて、ね。


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2年生の部員が約30名・・・。
1年生の部員が約40名・・・。
70の野球の物語の、70人の主人公たちの、
青春の模様を誠実に見届けてあげたい・・・。


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雲は湧き、光溢れて・・・。


栄冠は君に輝くと謳った詩人の魂に、そっと、
誰もが心の波長を合わせてくれる事を祈ろう・・・。


そう祈りながら僕は、
今日も野球の場所に出掛けた・・・。