野球が育ててくれたんだよね・・・。

打席に向かう高校生の息子の姿を僕は、
静かに静かに見る。
その大きさや逞しさを、ただただ感謝の想いで見る・・・。
野球で息子を指導して下さったすべての方々への感謝の想いで、見る・・・。


塁打数×100円。
息子よ、それは必ず続けなさいよ。
それから、ね、
対戦相手を尊敬しなさいよ。
マウンドの上の投手の少年は、ね、
君や、君の仲間たちと等しく同じ野球少年であるのだから・・・。
彼もまた、積み重ねた努力の上のマウンドに立つ者であるのだから・・・。


少年たちよ、
フェアプレーあるのみ!だよ・・・。


なあ、息子よ、
結局さ、父ちゃんが君に言う事は、さ、
10年前と同じだろ?

強く大きな君になっても、ね、
父ちゃんの目には君がこう見えるんだよ・・・。


7歳の君も、
17歳の君も、
父ちゃんは誇りに思う・・・。
どんな君でも、な、
父ちゃんは君を誇りに思っているよ・・・。


野球が君を育ててくれた・・・。
僕は、野球を誇ろう・・・。