いつもの近所のスーパーマーケットで僕は、小さな兄弟を見掛けた・・・。


兄は七歳ほど、
弟は五歳ほど、だ・・・。


同じような顔をして、
同じような服を着て、
少しだけ大きさの違う彼らが、
愛しく愛しく思えてならなかった・・・。


お母さんが書いたメモなのかな?
小さな紙を二人は覗き、
いちいち確認しては買い物カゴに商品を入れる・・・。


「兄ちゃん。」って、ね、
ちっこい方の男の子の声が聞こえた時、
僕は、なぜだか胸が熱くなり、
涙が出そうになってしまった・・・。


僕は、
僕の弟に会いたくなった・・・。


「兄ちゃん。」
まだ僕の耳には、
僕の弟が僕に言った声が残っていて、
僕は、その小さな兄弟の様子が本当に愛しかったんだよ・・・。


いい?
ず〜っと仲良くするんだよ。
小さな兄弟よ。


親友よりも大事なんだぜ。
兄弟って。